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『第57回宮様チャリティーボウリング大会』は師走を目前に朝晩の冷え込みはあったものの、日中は穏やかなお出かけ日和となった、11月29日(土)、30日(日)に、 東京都港区の品川プリンスホテル及び、同ボウリングセンターにおいて開催されました。

第55回大会以来2年ぶりに、三笠宮家の瑶子女王殿下が御台臨なさり、障害者の部の個人戦のご視察、一般の部の決勝戦のご観戦、及び、表彰式式典と、長時間にわたり大会の模様をお楽しみになられました。また、瑶子女王殿下からは表彰式式典において、今年も温かなお言葉を述べられました。

大会概要

主催
公益社団法人日本ボウリング場協会
協力
社会福祉法人友愛十字会 / 公益社団法人日本プロボウリング協会 / 公益財団法人JAPAN BOWLING / 日本ボウラーズ連盟 / 全国実業団ボウリング連盟
協賛
江崎グリコ株式会社 / 日本ボウリング商工会 他
主管
関東ボウリング場協会
日時
2025年11月29日(土)~30日(日)
会場
品川プリンスホテルボウリングセンター 東京都港区高輪4-10-30

今年も本大会は全国各地の厳しい予選を勝ち抜いた各都道府県の選手、そして各ボウラー団体から推薦されたトップボウラーが一堂に会して、頂点の寬仁親王杯、寬仁親王妃杯を目指して、熱戦が繰り広げられました。今年も年齢ハンディキャップの採用により、より多くのジュニアとシニアが参加する大会となりました。

一般女子の部は予選を2位、準決勝を1位で通過をした鴨下智美選手(茨城・大学ボウル水戸店)と、予選、準決勝ともに3位で通過し、シュートアウト2回戦を279ピンというハイスコアで勝抜いた、杉山くるみ選手(前年優勝者/神奈川・江の島ボウリングセンター)の奇しくも昨年度第56回大会と全く同じ対戦となりました。大会2連覇を狙う高校生になった杉山くるみ選手、一方は昨年のリベンジに燃える、鴨下智美選手と非常に見ごたえのある決勝戦となりました。

試合は前半からともに1つのミスがあり、第3フレームまではほぼ互角の展開、その後、第4フレームから第9フレームまでストライクを続けた杉山選手、第4、第5フレームがスペア、その後に第6フレームから第9フレームまでストライクを続けた鴨下選手、結果、合計ストライク数、ミスの数は同じであったものの、6連続ストライクが大きく決め手となった、杉山くるみ選手が233ピン―215ピンで見事に大会2連覇を遂げました。

一般男子の部は予選を7位、準決勝を1位で通過した、中学生の高橋望選手(NBF推薦)と予選を1位、準決勝を3位で通過し、シュートアウト2回戦で279ピン-266ピンのハイスコア対決を制した森口宗太朗選手(ABBF推薦)の親子ほど年齢差のある決勝戦となりました。

試合展開、高橋選手は第3フレームに一つの10ピンミスがあったものの、それ以外は第7フレームまで全てストライク、一方、森口選手は前半、中盤をノーミスでクリアしながらも、なかなかストライクが続かない苦しい展開、そして、最後まで調子が上がらないまま投球を終え、高橋選手はその後、第8フレームのスペアを一つ挟み、最後までオールウェイの256ピン-178ピンで見事初優勝を遂げました。男子は2年続けて中学生の優勝となり、来年は中堅からベテラン選手の奮起に期待したいです。

障害者の部は、今年も昨年に引き続き、感染対策として、参加人数を定員の6割ほどに減員しての開催となりました。プロボウラーによる「ボウリングクリニック(教室)」に始まり、「スカッチトリオ戦」、「個人戦」と進み、「スカッチトリオ戦」においては、参加選手と引率の皆様がプロボウラーと投球し、コミュニケーションを深めました。瑶子女王殿下も個人戦を、説明役の武田会長の先導で、間、プロボウラーからのご説明にもお耳を傾けられ、熱心にご視察され、温かな眼差しとお言葉を参加者に掛けられていました。

今年の司会進行は関東ボウリング場協会の事業委員でもある、品田順一郎プロが担当し、軽快な口調でスムーズに進行していきました。若手からベテランの豪華男女プロボウラーが21名揃い、終始、熱心に、また、和やかなムードの中、ボウリングクリニック・スカッチトリオ戦・個人戦が進行していきました。なお、今年は都合により、個人戦とスカッチトリオ戦の順番を入れ替えて行われました。

そして個人戦は前年度の上位選手が一般部門に参加することが恒例となっております。男子は中納悠稀選手(東京・スペシャルオリンピックス日本・東京)が537ピンの凄いスコアで優勝し、女子は鈴木菜穂選手(埼玉・ウニクスボウル南古谷店)が376ピンのスコアで優勝を果たしました。両選手共に、来年の一般の部での活躍が期待されます。

ボウリングは競技スポーツとしてのみならず、人々の交流の輪を広げ、幅広い仲間づくりへとつながるレジャー・コミュニケーションツールとして広く国民に定着し、高齢者のフレイル予防、脂肪を燃焼させる全身有酸素運動としてのダイエット効果も期待され、最近では頭脳と体を使うスポーツとして、認知症予防、及び、脳のリハビリにも効果が期待され始めています。

この大会は三笠宮家のご厚意のもと、寬仁親王杯・寬仁親王妃杯を賜り、社会福祉法人友愛十字会の多大なるご協力のもと大会を開催できますことは、ボウリング業界にとって至宝であり、選手・役員・スタッフ一同、感謝申し上げますと共に、大変に誇りに感じております。

また、この主旨をご理解いただきました、会場の品川プリンスホテル並びに同ボウリングセンター、ご協賛各社をはじめとする関係各位に感謝申し上げます。そして、皆様のご協力のもと、障害者と健常者が共に楽しむことが出来るスポーツとして、今後益々幅広い年代の方々に浸透していくこと目指してまいります。この熱戦の模様をYouTube(ダイジェスト版)にてご覧いただき、ぜひ臨場感お楽しみください。

今後も様々な分野の方々、特に若い世代にも大会が周知されるよう広報活動を行うとともに、全国のより広い地域から、これまで選抜選手が出ていない県からのご参加もお待ちしております。全国の皆様の熱い気持ち、そして、選手・役員・スタッフ相互が支え合う想いがこの『宮様チャリティーボウリング大会』の礎となっています。

第57回宮様チャリティーボウリング大会 一般の部

一般男子の部

H/G賞 本望工 東京 NBF推薦 300P
森江航大 茨城 勝田パークボウル 300P
H/S賞 森口宗太朗 東京 ABBF推薦 1,011P

一般女子の部

H/G賞 小泉真耶 茨城 勝田パークボウル 279P
H/S賞 中島月子 神奈川 コロナキャットボウル小田原店 958P

第57回宮様チャリティーボウリング大会 障害者の部

障害者男子の部 2G

優勝 中納悠稀 認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本・東京 537P
準優勝 菊地秀宜 認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本・神奈川 441P
第3位 田口良成 浦和スプリングレーンズ 405P
第4位 総毛博之 コーシンボウル 392P
第5位 高木貢 なわてボウル 380P
第6位 小田切琢磨 ダイトースターレーン双葉 373P

障害者女子の部 2G

優勝 鈴木菜穂 ウニクスボウル南古谷店 376P
準優勝 尾形真実 一般社団法人全日本視覚障害者ボウリング協会 350P
第3位 寺家よし子 社会福祉法人千葉県身体障害者福祉協会 288P
第4位 佐藤とし子 松原スターボウル 285P
第5位 山口順子 認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本・東京 279P
第6位 大内京香 アイビーボウル越谷 269P